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平成22年度発電所に係る立入検査結果について

平成23年8月24日
北海道産業保安監督部
1.立入検査の目的
 電気事業法(以下「法」という。)第107条第2項又は第3項の規定に基づき、技術基準適合状況、保安規程遵守状況及び主任技術者の業務状況等を調査し、保安の実態を把握するとともに、事故を未然に防止する等を目的に、毎年管内の発電所に対し立入検査を実施しております。
2.立入検査実施件数
平成22年度は、当監督部管内の電気事業用電気工作物及び自家用電気工作物のうち50発電所に対して立入検査を実施しました。当該立入検査の実施内訳は以下のとおりです。
(1) 火力発電所 27発電所 (電気事業用 3、自家用24) 内16発電所において不備事項有
(2) 水力発電所 15発電所 (電気事業用10、自家用 5) 内 4発電所において不備事項有
(3) 風力発電所 8発電所 (自家用のみ) 内 2発電所において不備事項有
3.検査事項及び不備事項・件数
 法に適合しない事項が認められたものについては、別添の表に発電所毎に項目・件数を整理しており、事業者に対して必要な指導を行うとともに不備事項の改善を求めました。
 なお、発電所毎の主な不備事項は、以下のとおりです。
(1) 火力発電所(表−1)
  •  保安規程の遵守状況において、適切な保安教育が行われていない発電所や、自ら定めた点検頻度や内容どおり行われていない発電所がありました。
  •  また、原油価格の高騰の影響を受け、内燃力発電設備を休止にする事業者が増えており、休止期間中の設備が適切に点検されていないケースや、今後運転する予定のない設備が廃止の手続きをせずに放置されているケースがありました。
(2) 水力発電所(表−2)
 保安規程に基づく巡視、点検が実施されているものの、それらの結果が適切に記録として残されていないケースがありました。
(3) 風力発電所(表−3)
 保安規程で定めた点検、巡視等の頻度について、実際に実施しているものと異なるケースがありました。
4.まとめ
 事業者には、自ら定めた保安規程が常に実態に適しているか定期的に確認することが望まれます。そのためには、主任技術者が現場の巡視等により設備の設置・運転状況を把握し、電気工作物の工事・維持・運用に関する保安の監督のため、しっかりと保守点検計画の作成に関与していく必要があります。
 また、巡視、点検結果を適切に記録することは、保安規程に定めた点検等事項を遵守していることを示すものであり、特に不具合等に対して講じた措置については、しっかり記録を残すことが今後の事故・不具合等の未然防止に繋がります。
 最後に、道内の事業者におかれましては、本立入検査結果を参考として、主任技術者との密な意思疎通を通じ、しっかりとした保守点検計画の策定・実行、また継続的な保安体制の改善強化に努めていただければ幸いです。

表−1 火力発電所における不備事項(16発電所29件)
項目 件数 不備事項(具体例)
1.手続き状況 a 出力変更届出 1 発電所出力の変更に関する手続きが行われていなかった。
b 代表者氏名変更届出 1 代表者の変更に関する手続きが行われていなかった。
c 発電所廃止報告書 1 発電所廃止に関する手続きが行われていなかった。
d 特定施設使用方法変更届出 1 使用方法の変更に関する手続きが行われていなかった。
2.保安規程遵守状況 a 保安管理体制 2 事故時の連絡系統図が変わっていた。
組織体制が変わっていた。
b 保安教育(訓練も含む。) 3 保安教育・訓練を計画的に実施していなかった。
c 電気工作物の巡視、点検及び検査 7 基準どおり点検を行っていなかった。
d 電気工作物の運転、操作 2 発電所の長期間の運転停止に関する措置が定められていなかった。
e 事故及び異常時の措置 1 緊急時の連絡体制が定められていなかった。
f 記録 2 点検記録が保存されていなかった。
手続き書類が残されていなかった。
3.その他 a 大気汚染防止法関連 1 ばい煙に関する説明書の提出が行われていなかった。
3 ばい煙測定が行われていなかった。
b 電気設備技術基準関連 3 電気設備等の出入口の危険表示がなかった。
c 火力設備技術基準関連 1 計測装置の故障を修理していなかった。
指摘件数 29

表−2 水力発電所における不備事項(4発電所7件)
項目 件数 不備事項(具体例)
1.手続き状況 0
2.保安規程遵守状況 a 保安管理体制 1 主任技術者の点検結果確認が明確になっていなかった。
b 保安教育(訓練も含む。) 1 保安教育・訓練を計画的に実施していなかった。
c 電気工作物の巡視、点検及び検査 1 基準どおり点検を行っていなかった。
d 電気工作物の運転、操作 0
e 事故及び異常時の措置 0
f 記録 3 設備点検記録の管理値、実施日、臨時点検の実施基準の管理値等、必要な事項が記録されていなかった。
点検で発見した不備事項等に対して措置が記録されていなかった。
3.その他 保安規程全般の見直し 1 保安規程を実態に合わせ見直しすること
指摘件数 7

表−3 風力発電所における不備事項(2発電所2件)
項目 件数 不備事項(具体例)
1.手続き状況 0
2.保安規程遵守状況 a 保安管理体制 0
b 保安教育(訓練も含む。) 0
c 電気工作物の巡視、点検及び検査 1 基準どおり点検を行っていなかった。
d 電気工作物の運転、操作 0
e 事故及び異常時の措置 0
f 記録 0
3.その他 全般 1 保安規程を実態に合わせて見直すこと。
指摘件数 2
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