北海道産業保安監督部
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平成23年度第一四半期(4〜6月)の管内における発電所主要電気工作物破損事故について

平成23年9月14日
北海道産業保安監督部

 平成23年度第一四半期(4〜6月)に発生した管内における発電所主要電気工作物破損事故について、電気関係報告規則(以下、規則という。)に基づき当部に対して6件報告があり、概要についてとりまとめましたのでお知らせします。
 主要電気工作物は、施設の運転、維持又は保安対策上必要不可欠なものとして規則に定められており、当該電気工作物の破損事故によっては、施設の機能に重大な影響を及ぼすだけではなく、道路や公園等の公共の財産に損害を与え、社会的に影響を及ぼすおそれがあります。
 したがって、発電所に電気工作物を設置する者には、上記のような損害の発生等を抑止するため、「発電用火力設備に関する技術基準」、「発電用水力設備に関する技術基準」又は「発電用風力設備に関する技術基準」に適合するよう維持、管理するとともに、万が一、当該事故が発生したときには、その原因を究明し、再発防止対策を図ることが求められています。
 電気保安に携わる皆様におかれましては、本事例を参考として、事故に伴う損害を十分に認識し、発生し得る社会的な影響を踏まえ、保安意識・技術の向上や、適切な点検・計画的な設備更新を図るとともに、自主保安体制の充実・強化に努め、電気事故の防止に役立てていただきますようお願いいたします。

第1・四半期第2・四半期第3・四半期第4・四半期

No.1
件名 【火力】 自家用発電所ボイラー破損事故
発生年月 平成23年4月
事故発生電気工作物 ボイラー 火炉
事故の概要  現場点検中にボイラー燃焼室右側面壁管付近でうっすらと湯気の発生を確認した。監視計器による給水流量と蒸発量に異常な偏差は認められなかったが、点検実施のためにボイラーを停止した。
 冷却後、 右側面壁及び前面壁における一部の保温部材を取り外し、 点検したところ管1本の亀裂を確認した。
事故原因 設備不備(施工不完全)
 確認した亀裂箇所には、過去に応力の集中を緩和するための処置としてフィンプレートを切除し、表面を仕上げた後肉盛り溶接による補修を行っていたが、切除範囲が不足していたために肉盛り溶接端部に亀裂が生じた。
再発防止対策  定期事業者検査時にフィンプレートの後面壁部分の両端に切り込みを入れる事で水管の撓み可能な範囲を拡大し、応力集中を軽減させる処置を実施した。(他の同類のボイラーに対しても同様の対策を実施する。)

No.2
件名 【火力】 自家用発電所ボイラー破損事故
発生年月 平成23年4月
事故発生電気工作物 ボイラー 水管(炉壁管)
事故の概要  ボイラー燃焼室上部圧力高により主燃料弁が遮断した。(MFT動作)。現場点検中に漏洩音を確認したことから、スクリーン蒸発管周辺で破孔が発生したものと判断し、ボイラーを停止した。
 翌日、対流伝熱部のマンホールを開放し、点検したところ支持管1本の破孔を確認した。
 なお、破孔箇所周辺の水管、蒸発管及び支持管の点検も併せて実施した。
事故原因 保守不備(保守不完全)
 運転状況及び破孔箇所の状態からスートブロアの噴気流と一緒にダストが支持管に当たり、磨耗減肉を促進させ、破孔に至った。
 なお、当該支持管破孔箇所のプロテクターは減肉によりその機能を失っている状態にあったため、当該支持管の補修を検討する予定であった。
再発防止対策  定期事業者検査で当該支持管用のプロテクターについて材質を耐摩耗減肉のものに取り換えた。
 また、プロテクターの点検・補修を定期検査後、6ヶ月以内に行って、プロテクターの損傷状況を経過観察するとともに、点検周期の把握を行うほか、プロテクター材質変更に伴う他箇所の追加交換を継続して実施する。

No.3
件名 【火力】 自家用発電所ボイラー破損事故
発生年月 平成23年4月
事故発生電気工作物 ボイラー 火炉
事故の概要  現場点検中に燃焼室後面壁の右側の保温ケーシングより蒸気(湯気)が漏洩しているのを確認したため、ボイラーを停止した。
 翌日、ボイラー燃焼室のマンホールを開放し、保温ケーシングを取り外し点検したが、損傷箇所が視認できなかったため、燃焼室の水張りを行ったところ、燃焼室後面壁水管1本からの水の漏洩を確認した。
 なお、水管損傷状況の詳細を確認するため、炉内耐火キャスターのハツリを実施した。
事故原因 設備不備(施工不完全)
 当該漏洩箇所では、水管損傷部位の上下にわたり接合部の溶着金属に亀裂を生じ、フィンプレートが管から剥離する状態であった。そのことから燃焼室本体に生じる起動・停止の熱伸縮による内力及び運転時の揺れ等による外力が、溶接接合部に繰り返し作用したことから管材の疲労亀裂・破壊に至った。
 なお、 当該後面壁の燃焼室底部、左右両端部では管とフィンプレートは片側隅肉溶接で接合されており、他部位の両側隅肉溶接構造に比べ接合力が劣っていた。
再発防止対策  定期事業者検査で燃焼室の当該部位における接合部のフィンプレート溶接を点検し、亀裂等のないことを確認した。
 今後、停止時(定期自主検査等)に燃焼室の同等構造部位について点検を順次実施する。

No.4
件名 【火力】 自家用発電所ボイラー破損事故
発生年月 平成23年4月
事故発生電気工作物 ボイラー 節炭器管
事故の概要  高温節炭器の下部にあるホッパの点検中、ホッパ内部の灰が湿潤していることを発見したことから、高温節炭器下部のマンホールを開けて点検したところ、水管の水漏れを確認したため、ボイラーを停止した。
 翌日、高温節炭器内部を点検したところ、高温節炭器管に漏洩のあることを確認した。
事故原因 設備不備(施工不完全)
 施工時の溶接不良(ブローホール)を起点とするピンホール発生による水漏れが生じた。
再発防止対策  今年度の工場休転停止時と来年度の定期事業者検査時(平成24年4月)の二期に分けて、溶接欠陥のある溶接部周辺の水管について取替を実施する。

No.5
件名 【火力】 電気事業用ボイラー破損事故
発生年月 平成23年5月
事故発生電気工作物 ボイラー 火炉
事故の概要  運転中に中央操作室で蒸気漏洩音を確認した。現場に行き確認したところボイラー缶左側にて炉外側への蒸気の漏洩を確認したため、ボイラーを停止した。
 点検したところ、蒸発管火炉後壁ノーズ部左コーナー部のパネルのフィン端溶接部1本に亀裂を確認した。
事故原因 保守不備(保守不完全)
 起動停止や負荷変化等による熱疲労と腐食が重畳して繰り返し作用した結果、当該コーナー部では、管内面より亀裂が発生・進展し、管の減肉が進行したことにより、そこにかかる応力が大きくなった。さらに管外面からも二次的な亀裂が発生・進展したことによって、それぞれの亀裂が結合し貫通したものと推定する。
 なお、過去に同様の事象が発生しており、その時の調査範囲を適切に選定していれば、今回事故は防げたものと考えられる。
再発防止対策  今回の亀裂発生箇所及び類似箇所として点検した部位について、次回の定期自主検査時に炉の内外から非破壊検査を重点的に実施し、健全性を確保する。

No.6
件名 【火力】 自家用ボイラー破損事故
発生年月 平成23年5月
事故発生電気工作物 ボイラー 火炉
事故の概要  安定燃焼中に中央操作室にて給水流量と蒸発流量の差が急激に10t/h以上となったことを確認したことから、耐圧部に漏洩が発生したものと判断し、ボイラーを停止した。
 その後、点検したところ火炉蒸発管5本に損傷を確認した。
事故原因 保守不備(保守不完全)
 蒸発管のプロテクター底部が磨耗減肉して穴が開き、管底部が露出した結果、局部的に管が減肉して漏洩し、その噴霧水が周囲の管に当たり損傷を与えた。
 なお、工場の定期停止時に蒸発管、過熱器管全数のプロテクター不具合箇所及び管の減肉状況を調査し、脱落並びに破損したプロテクターを修理したが、当該蒸発管プロテクター底部が磨耗減肉しているのを調査対象に入れていなかった。
再発防止対策  調査対象から外れ未だ取り換えていないプロテクターに関して、新たに作成する点検手順に基づき鏡による目視確認及び触手確認を実施し、経過観察のため記録に残して管理する。
 さらに、給水流量と蒸気流量の差による警報が出た時点で、直前のその差が所定値を超える運転状況であれば管の漏洩と判断し、ボイラーを停止するよう運転作業手順書を改訂する。

北海道産業保安監督部 電力安全課
電話:011-709-2311
(内線 2720〜2722)
ファクシミリ:011-709-1796
E-mail hokkaido-denryokuanzen@meti.go.jp

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