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平成23年度第四四半期(1〜3月分)の管内における波及事故について

平成24年 8月14日
北海道産業保安監督部

第1・四半期第2・四半期第3・四半期第4・四半期

 平成23年度第四四半期(1〜3月分)の管内における自家用電気工作物の破損等により一般電気事業者の電力供給に支障を与えた事故(波及事故)について、電気関係報告規則に基づき4件の報告があり、概要についてとりまとめましたのでお知らせいたします。
 電気工作物を設置する者には、感電、火災及び供給支障等の防止を図るために「電気設備の技術基準」に適合するよう電気工作物を設置し、維持することが求められております。
 電気保安に携わる皆様におかれましては、これら事故に伴う損失・被害を十分に認識し、保安意識・技術の向上や、適切な点検・計画的な設備更新を図るとともに、自主保安体制の充実・強化に努め、電気事故の防止に役立てていただきますようお願いいたします。

No.1
発生年月 平成24年2月
事故発生
電気工作物
屋内電気室(179kW 6,600V)
事故の状況  工場内の火災により高圧受電設備が焼損し、設備内で地絡が発生したために波及事故に至ったものと思われる。
 地絡事故に関しては、当該構内の第一柱に地絡保護継電器付き引き込み開閉器を設置していたものの、火災により地絡保護継電器への操作電源が喪失したため、引き込み開閉器を動作させることができず波及事故に至ったと推定。
事故原因 故意・過失(火災)
被害状況
(事業場の概要)
供給支障電力:780kW、供給支障時間:43分
(受電電圧:6.6kV、電気主任技術者の選任形態別:外部委託)
再発防止対策  原因が電気以外の火災であり、全焼のため対策なし。
 なお、本件波及事故は、制御電源の喪失により自家用構内の第一柱に設置した「引き込み開閉器の不動作」で発生しており、再発防止対策としては、「構内第一柱にVT内蔵型・SOG付き引き込み開閉器を設置するなど、地絡保護継電器の制御電源を確実に確保する。」ことが考えられる。
参考図 写真(PDF形式/374KB)

No.2
発生年月 平成24年2月
事故発生
電気工作物
計器用変成器(7.2kV、150A/5A、型式RC-6S1、利昌工業(株)、製造年:1973年)
事故の状況  電力会社の変電所の地絡方向継電器が動作し波及事故が発生。
 電力会社からの連絡で当該事業所が事故点と判明し、調査した結果、クイック試験でCT(計器用変流器)から異音が聞こえ、同変流器に沿面リーク痕があることから経年劣化と結露による絶縁低下により地絡事故に至ったと思われる。
 当該需要場所の構内第一柱には、地絡保護継電器付き引き込み開閉器を設置していたものの、電力会社から定額契約(低圧)で受けていた制御電源が断線していたことが判明。
そのため、地絡保護継電器への制御電源が喪失していたことから、引き込み開閉器を動作させることができず波及事故に至った。
事故原因 保守不備(保守不完全・自然劣化)
被害状況
(事業場の概要)
供給支障電力:400kW、供給支障時間:31分
(受電電圧:6.6kV、電気主任技術者の選任形態別:外部委託)
再発防止対策
  1. 交換推奨年を経過している機器の更新を図る。
  2. 不良設備の改修を促進する。
  3. 引き込み開閉器の地絡保護継電器の点検を確実に実施する
参考図 単線結線図(PDF形式/85.0KB)写真(PDF形式/53.3KB)

No.3
発生年月 平成24年3月
事故発生
電気工作物
高圧ガス開閉器(7.2kV、200A、GR付(SF6封入密閉型)三菱電機 PST-2GS 、製造年:1992年)
事故の状況  事業所構内が停電したためキュービクル内の高圧機器を検電したところ充電状態であったが2次側に電圧が無いことから高圧ガス開閉器(引き込み開閉器)を開放して調査をすることとした。
 高圧ガス開閉器を開放しようとして引綱を引いたところ、途中で開放出来ず、異音が聞こえた。
 この時、電力会社の変電所の地絡保護継電器が動作し波及事故が発生した。
 高圧ガス開閉器の導通を確認すると、R相、S相に導通が無く、電源側コンタクタの接触部と消弧バリア周辺が焼損、脱落していた。
 経年劣化により内部機構が不具合状況にあり、開放しようとした際に内部のアークにより部品が焼損し、絶縁低下により地絡に至ったと思われる。
事故原因 保守不備(自然劣化)
被害状況
(事業場の概要)
供給支障電力:400kW、供給支障時間:13分
(受電電圧:6.6kV、電気主任技術者の選任形態別:外部委託)
再発防止対策 交換推奨年を経過している機器は早めに交換する。
参考図 単線結線図(PDF形式/74.1KB)写真(PDF形式/96.7KB)

No.4
発生年月 平成24年3月
事故発生
電気工作物
高圧気中開閉器(7.2kV、200A、DGR付 VT・LA内蔵 戸上電機 KLT-PS-D2N10LT 、製造年:2011年)
事故の状況  電力会社の変電所の地絡方向継電器が動作し波及事故が発生。
 電力会社からの連絡で当該事業所が事故点と判明したことから調査した結果、高圧気中開閉器(引き込み開閉器)の外箱に膨らみ及び焼損痕が見つかったことから、当該開閉器で地絡事故が発生したことを確認した。
 高圧気中開閉器製造メーカーが事故原因を検証したところ、地絡保護継電器箱に至る制御線の芯線が露出し制御箱に接触していたことが判明した。
 これは、事故発生時、雪が制御箱の直下まで積み上がっていたことから、降雪時、制御箱の下部から中に入っている制御線(ケーブル)が、下方に引っ張られたことにより、制御箱の入り口で接触し制御線の芯線が露出したことにより短絡した。
 これにより、高圧気中開閉器に内蔵されているVT(計器用変圧器)は、短絡電流により焼損したことから高圧気中開閉器の絶縁破壊を起こし、地絡事故に至ったものと思われる。
事故原因 保守不備(保守不完全)
被害状況
(事業場の概要)
供給支障電力:200kW、供給支障時間:84分
(受電電圧:6.6kV、電気主任技術者の選任形態別:外部委託)
再発防止対策
  1. 地絡保護継電器の取り付け位置を高くし、除雪を行う。
  2. 点検時に地絡保護継電器の配線状態に異常がないことを確認する。
参考図 単線結線図(PDF形式/66.1KB)写真(PDF形式/134KB)


北海道産業保安監督部 電力安全課
電話:011-709-2311
(内線 2720〜2722)
ファクシミリ:011-709-1796
E-mail hokkaido-denryokuanzen@meti.go.jp

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