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平成25年度第1四半期(4月〜6月)の管内における発電所主要電気工作物破損事故について

平成25年10月 1日
北海道産業保安監督部

 平成25年度第1四半期(4月〜6月)に発生した管内における発電所主要電気工作物破損事故について、電気関係報告規則(以下、規則という。)に基づき当部に対して6件報告があり、概要についてとりまとめましたのでお知らせします。
 主要電気工作物は、施設の運転、維持又は保安対策上必要不可欠なものとして規則に定められており、当該電気工作物の破損事故によっては、施設の機能に重大な影響を及ぼすだけではなく、道路や公園等の公共の財産に損害を与え、社会的に影響を及ぼすおそれがあります。
 したがって、発電所に電気工作物を設置する者には、上記のような損害の発生等を抑止するため、「発電用火力設備に関する技術基準」、「発電用水力設備に関する技術基準」又は「発電用風力設備に関する技術基準」に適合するよう維持、管理するとともに、万が一、当該事故が発生したときには、その原因を究明し、再発防止対策を図ることが求められています。
 電気保安に携わる皆様におかれましては、本事例を参考として、事故に伴う損害を十分に認識し、発生し得る社会的な影響を踏まえ、保安意識・技術の向上や、適切な点検・計画的な設備更新を図るとともに、自主保安体制の充実・強化に努め、電気事故の防止に役立てていただきますようお願いいたします。

第1・四半期第2・四半期第3・四半期第4・四半期

No.1
件名 【風力】自家用発電所風力機関破損事故
発生年月 平成25年4月
事故発生電気工作物 調速装置(増速機)
事故の概要  増速機の異常振動を検知して風車が自動停止したため、技術員が現場を確認したところ、増速機のケーシングが割れオイルが漏れているのを発見した。また、増速機の点検口から鉄片及び鉄粉が見られたことから増速機の破損と判断した。
事故原因 調査中
再発防止対策  事故原因を踏まえ、対策を講ずる予定。

No.2
件名 【火力】自家用発電所ボイラー破損事故
発生年月 平成25年4月
事故発生電気工作物 水管
事故の概要  運転中に給水流量と蒸気流量の差が著しくなったため、現場を点検したところボイラー上部の過熱器近傍で蒸気漏洩(噴気)音を確認し、ボイラーを停止した。
 後日、点検の結果、天井水管の破孔とその影響を受けた減肉管を確認した。
事故原因 保守不備(自然劣化)
 破孔管と減肉管の外面の付着物を分析した結果、硫黄分が多く認められたことから腐食性のあるダストによって経年的に管の外面が腐食を受け、減肉が進行した結果、破孔に至ったものと推定した。
 なお、これまでは天井水管について点検をしていなかった。
再発防止対策  ボイラーの定期自主検査の際、改めて天井管全数の肉厚測定を実施する。
 また、メーカーの調査結果を踏まえ、今後の対策を講ずることとする。

No.3
件名 【火力】事業用発電所ボイラー破損事故
発生年月 平成25年5月
事故発生電気工作物 過熱器管
事故の概要  ボイラーへの給水流量が通常より多いことからボイラー内で漏洩しているものと判断し、ボイラーを停止した。
 後日、点検の結果、過熱器管の損傷(破断)並びにその近傍にあるスライドスペーサー溶接部の亀裂を確認した。
事故原因  現在究明中。
再発防止対策  原因特定後、対策を講ずる予定。

No.4
件名 【火力】自家用発電所ボイラー破損事故
発生年月 平成25年5月
事故発生電気工作物 水管
事故の概要  点検中に蒸気の噴出する音を確認したため、スートブローを止め再確認しても蒸気音が止まらないことから耐圧部漏洩と判断し、ボイラーを停止した。
 後日、点検の結果、天井水管に破孔を確認した。
事故原因  当該ボイラーは運転開始当初、硫黄酸化物濃度の高い条件で運転していたことから、天井管に腐食性の灰が付着していた。それが経年的に二次過熱器の熱影響を受け、溶融状態が繰り返され、腐食を促進させたものと推定した。
再発防止対策  天井管に付着した灰を除去する。
 メーカーの詳細調査結果を踏まえ、今後の対策を講ずる。(過熱器近傍の天井管を全部取り替えることを計画している。)

No.5
件名 【風力】自家用発電所発電機破損事故
発生年月 平成25年6月
事故発生電気工作物 発電機
事故の概要  警報が発生し、風車が自動停止した。翌日、発電機を点検したところ、発電機回転子の絶縁抵抗が零Ωと異常であった。
事故原因 調査中。
 (風力発電機の固定子巻線で焼損が発生し、地絡及び相間短絡が発生しているものと推定している。)
再発防止対策  原因特定後、対策を講ずる予定。

No.6
件名 【火力】事業用発電所ボイラー破損事故
発生年月 平成25年6月
事故発生電気工作物 再熱器管
事故の概要  発電機の出力低下に伴い燃料消費量及び空気流量が上昇し、排ガス流量が公害防止協定値を超える恐れがあったため、負荷抑制を行い、現場を点検したところボイラー内部で蒸気漏洩音を確認し、ボイラーを停止した。
 後日、点検の結果、再熱器管の破孔を確認した。
事故原因 保守不備(自然劣化)
 破孔した再熱器管は熱負荷の高い領域にあり、組織検査でボイドが確認されたことからクリープにより発生したボイドが進展して破孔に至ったものと推定した。
再発防止対策  破孔管及びその影響により減肉した管の近傍の管を新管に取替えた。
 また、それ以外の管については寿命評価結果を踏まえ早期に取替を計画する。

北海道産業保安監督部 電力安全課
電話:011-709-2311
(内線 2720〜2722)
ファクシミリ:011-709-1796
E-mail hokkaido-denryokuanzen@meti.go.jp

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