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平成25年度第3四半期(10月〜12月)の管内における発電所主要電気工作物破損事故について

平成26年 2月20日
北海道産業保安監督部

 平成25年度第3四半期(10月〜12月)に発生した管内における発電所主要電気工作物破損事故について、電気関係報告規則(以下、規則という。)に基づき当部に対して11件報告があり、概要についてとりまとめましたのでお知らせします。
 主要電気工作物は、施設の運転、維持又は保安対策上必要不可欠なものとして規則に定められており、当該電気工作物の破損事故によっては、施設の機能に重大な影響を及ぼすだけではなく、道路や公園等の公共の財産に損害を与え、社会的に影響を及ぼすおそれがあります。
 したがって、発電所に電気工作物を設置する者には、上記のような損害の発生等を抑止するため、「発電用火力設備に関する技術基準」、「発電用水力設備に関する技術基準」又は「発電用風力設備に関する技術基準」に適合するよう維持、管理するとともに、万が一、当該事故が発生したときには、その原因を究明し、再発防止対策を図ることが求められています。
 電気保安に携わる皆様におかれましては、本事例を参考として、事故に伴う損害を十分に認識し、発生し得る社会的な影響を踏まえ、保安意識・技術の向上や、適切な点検・計画的な設備更新を図るとともに、自主保安体制の充実・強化に努め、電気事故の防止に役立てていただきますようお願いいたします。

第1・四半期第2・四半期第3・四半期第4・四半期

No.1
件名 【火力】自家用発電所ボイラー破損事故
発生年月 平成25年10月
事故発生電気工作物 水管
事故の概要  通常運転中、ボイラーにおいて燃焼室の圧力高警報が発報し、非常停止インタロックによりMFTが作動した。
点検の結果、燃焼室前面壁水冷管及び左側面壁水冷管に破孔を確認した。
事故原因 保守不備(保守不完全)
 燃焼室内における流動媒体である珪砂によって局部的に摩耗する特異点であったため、摩耗減肉し損傷に至った。
再発防止対策  開放点検時の重点確認箇所とし目視点検及び管の肉厚測定を実施する事で管理し対策とする。

No.2
件名 【風力】自家用発電所発電機破損事故
発生年月 平成25年10月
事故発生電気工作物 発電機
事故の概要  BTB重故障アラームが発生し、発電停止した。
 その後、調査した結果、発電機回転子巻線の焼損を確認した。
事故原因 保守不備(保守不完全)
 停止中に発電機内へ雨水が入り、地絡、焼損したものと推定される。
再発防止対策  ボビンと鉄心の間にワニスシリコンを塗布し、雨水浸入防止対策を行う。

No.3
件名 【火力】自家用発電所ボイラー破損事故
発生年月 平成25年10月
事故発生電気工作物 蒸発管
事故の概要  運転中のパトロールにて、蒸発管側と溶接部に漏洩を確認し、ボイラーを停止した。
 点検の結果、バックステー受け金具の蒸発管側との溶接部に漏洩を確認した。
事故原因 設備不備(施工不完全)
 溶接部に熱応力が発生し、ボイラー起動停止の度に繰り返し熱応力が作用したこと、さらに、ホルダとバックステーの締結部の摺動構造が何らかの原因で阻害され、ホルダ溶接部に過大な応力が作用した。
再発防止対策  類似箇所の再発防止対策についてはボイラーメーカーにて検討中。

No.4
件名 【火力】自家用発電所発電機破損事故
発生年月 平成25年11月
事故発生電気工作物 発電機
事故の概要  ボイラー、発電機を順次並列中、発電機で異音、振動が大きくなり運転継続できなくなったので手動停止した。
 発電機の分解した部品をメーカーで調査した結果、第1軸受から第4軸受に擦り傷(特に第4軸受励磁機側の下半部に発電機回転子と接触してできた凸凹傷最大1mm程度のもの)が確認された。
事故原因 その他
 停電となった際の急激な負荷変動が発電機の軸振動が助長し、軸受メタルに傷が入り、その後の起動時にメタルが剥離し、振動発生に至ったものと推定した。
再発防止対策  起動直後は振動値に留意し、通常より高めである場合は、一度停止して点検をしてから再起動することとした。

No.5
件名 【火力】自家用発電所ボイラー破損事故
発生年月 平成25年11月
事故発生電気工作物 節炭器
事故の概要  ボイラー補給水量の増加を確認し、パトロールの結果、節炭器近傍にて漏洩音を確認したので、ボイラーを停止した。
 点検の結果、節炭器にて破孔を確認した。
事故原因 設備不備(施工不完全)
 節炭器管の取替を行った際に溶接形状不良があったことから、ボイラ起動時の熱応力により破口に至ったものと推定された。
再発防止対策  可能な限りRT検査を実施する。困難な場合においては初層と最終層のPTを実施することとした。

No.6
件名 【火力】自家用発電所ボイラー破損事故
発生年月 平成25年11月
事故発生電気工作物 過熱器管
事故の概要  純水給水量と主蒸気発生量の差が拡大したので、ボイラーチューブの孔明きの可能性が考えられることから、ボイラーを停止した。
 点検の結果、過熱器管及び蒸発器管に破孔を確認した。
事故原因 保守不備(保守不完全)
 ダストアタックによるエロ-ジョンによるものと推定した。
再発防止対策  ボイラー通過風量を低下させ摩耗速度の緩和を図るとともに、次回検査時にチューブ破孔の原因を調査し、原因に応じた対策を実施する。

No.7
件名 【火力】自家用発電所ボイラー破損事故
発生年月 平成25年12月
事故発生電気工作物 蒸発管
事故の概要  パトロール中、蒸気漏洩音を確認し、負荷を下げ、炉内を点検したところ、蒸発管より漏洩しているのを確認し、ボイラーを停止した。
 点検の結果、デスラガ近傍の蒸発管の破孔を確認した。
事故原因 設備不備(施工不完全)
 減肉管を交換した際、溶接部にブローホール等の溶接欠陥が発生したことから、ボイラーの起動・停止の繰り返しによる熱応力により欠陥が拡大し漏洩に至ったものと推定した。
再発防止対策  溶接管理体制を強化する。
ボイラーチューブ取替時の溶接健全性確認として非破壊検査を実施することとする。

No.8
件名 【火力】事業用発電所ボイラー破損事故
発生年月 平成25年12月
事故発生電気工作物 節炭器管
事故の概要  定格運転中、漏洩音を確認したため、当該ユニットを停止した。
 点検の結果、節炭器管に破孔を確認した。
事故原因 保守不備(保守不完全)
 損傷管の外面に減肉を確認したことから、アッシュエロージョンにより破孔に至ったものと推定した。
再発防止対策  アッシュエロージョンを確認した部位について定期的に表層点検(表層部の点検(外観目視点検、肉厚測定など)を実施し、健全性を確保することとした。

No.9
件名 【火力】事業用発電所ガスタービン破損事故
発生年月 平成25年12月
事故発生電気工作物 ガスタービン (燃焼器)
事故の概要  出力上昇中、ガスタービンのブレードパス温度のバラツキ大(重故障)により自動停止した。
 点検の結果、燃焼器内筒に損傷を確認した。
事故原因 保守不備(保守不完全)
 疲労による亀裂の発生、進展が認められることから、ガスタービンの起動停止に伴う熱応力及び運転中の燃焼振動等による繰返し応力が作用し、疲労損傷に至ったものと推定した。
再発防止対策  ブレードパス温度の監視強化(常時監視装置による長時間トレンドの監視)を図り、損傷に至る前に現れる兆候を事前に確認することで再発防止に努めることとした。

No.10
件名 【水力】事業用発電所導水路破損事故
発生年月 平成25年12月
事故発生電気工作物 導水路
事故の概要  導水路内に流氷雪が流入したため、出力抑制等を繰返しながらスノージャム処理を実施していたが、取水不能により発電停止した。その後、の巡視にて導水路周辺地山からの流水を発見したため、導水路内を点検した結果、導水路巻立コンクリートの天端が損傷していることを確認した。
事故原因 調査中。
 現段階で導水路損傷の原因として、スノージャム流入により水槽及び導水路出口部が閉塞され、上流側の導水路内の流水が満管状態となり、無圧トンネルである覆工コンクリートに内圧が加わり、更に、導水路の背面側に空隙があったことから、内圧を地山が受け持つことができなかったために損傷に至ったと推測した。
再発防止対策 検討中。
 今後は、河川法に基づく手続きを行い、導水路修繕に着手する。

No.11
件名 【火力】自家用発電所ボイラー破損事故
発生年月 平成25年12月
事故発生電気工作物 過熱器管寄せ
事故の概要  通常運転中、パトロールに蒸気噴出と思われる微かな異音を察知し、確認のためボイラーを停止した。
点検の結果、過熱器出口管寄スタブ溶接部に割れのあることを確認した。
事故原因 設備不備(施工不完全)
 施工時の溶接不良により割れが発生したものと推定される。
再発防止対策  次回検査で当該部位について非破壊検査による割れの有無を調査し、健全性を確認するとともに、メーカーの調査結果を踏まえ再発防止対策を策定することとした。

北海道産業保安監督部 電力安全課
電話:011-709-2311
(内線 2720〜2722)
ファクシミリ:011-709-1796
E-mail hokkaido-denryokuanzen@meti.go.jp

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