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平成26年度第3四半期(10月〜12月)に発生した管内における自家用電気工作物の破損等により一般電気事業者の電力供給に支障を与えた事故(波及事故)について、電気関係報告規則に基づき3件の報告があり、概要についてとりまとめましたのでお知らせいたします。
電気工作物を設置する者には、感電、火災及び供給支障等の防止を図るために「電気設備の技術基準」に適合するよう電気工作物を設置し、維持することが求められております。
電気保安に携わる皆様におかれましては、これら事故に伴う損失・被害を十分に認識し、保安意識・技術の向上や、適切な点検・計画的な設備更新を図るとともに、自主保安体制の充実・強化に努め、電気事故の防止に役立てていただきますようお願いいたします。
発生年月 | 平成26年11月 |
事故発生電気工作物 | 高圧気中開閉器(定格:7.2kV、200A、DGR付 製造年:2006年) |
事故の状況 | 電力会社変電所の過電流継電器が動作し再閉路失敗により波及事故となった。 電力会社から当該事業場が原因との連絡を受け、現場の管理をお願いしている保安協会担当者が現場に向い状況を確認。 自家用配電線路の開閉器2次側碍子に黒色炎上痕(アーク痕)等あり、直下地面に黒焦げ状態の小鳥の死骸を確認。 区分開閉器にはSOGを有していたが当該箇所の短絡電流値がロック電流を下回っていたため動作していなかった。 当該事故発生3日前に当該事業場が原因と思われる電力会社変電所の過電流継電器動作(再閉路成功)が2度発生していた。 このとき、事故発生開閉器に点検では発見できなかった損傷があり、2次側電線部下部に芯線が露出していたところに鳥が接触して短絡に至ったと推測。 |
事故原因 | 保守不備(保守不完全)、他物接触(鳥獣接触) |
被害状況 (事業場の概要) |
供給支障電力:170kW、供給支障時間:191分 (受電電圧:6.6kV、電気主任技術者の選任形態別:外部委託) |
再発防止対策 | 1.高圧気中開閉器の目視点検は可能な限り細部まで行う。 2.鳥害防止器を取り付ける。 3.過電流事故防止のため区分開閉器2次側に高圧ヒューズを取り付ける。 |
参考図 | 単線結線図(PDF形式/103KB)、写真(PDF形式/663KB) |
発生年月 | 平成26年12月 |
事故発生電気工作物 | 高圧真空遮断器に取り付けたOCR試験器リード線 |
事故の状況 | 当該事業場の年次点検を電気管理技術者一人で実施していた。 点検が終了し、13時32分に区分開閉器を投入したところ、電力会社変電所の地絡継電器が動作し、波及事故となった。 VCB、OCRの連動特性試験を実施した際に接続した試験用リード線を年次点検終了時に外し忘れたまま電源を投入した。 |
事故原因 | 故意・過失(作業者の過失) |
被害状況 (事業場の概要) |
供給支障電力:75kW、供給支障時間:14分 (受電電圧:6.6kV、電気主任技術者の選任形態別:外部委託) |
再発防止対策 | 1.年次点検作業は作業量に見合った人員と時間を確保する。 2.停電作業にあたり、「PAS投入前注意書きシール」をキュービクルに貼り付け注意喚起する。 |
参考図 | 単線結線図(PDF形式/170KB)、写真(PDF形式/132KB) |
発生年月 | 平成26年12月 |
事故発生電気工作物 | 高圧ガス開閉器(定格:7.2kV、200A、製造年:2001年) |
事故の状況 | 電力会社の変電所の地絡方向継電器が動作した波及事故が発生。 電力会社からの連絡を受けて管理技術者が現場へ行き、高圧ガス開閉器の絶縁を確認したところ、赤相、白相が0Ω、青相が280MΩであった。 何らかの理由でPGS内部で地絡が発生したものと思われる。 4ヶ月前に年次点検で測定した絶縁抵抗値は数GΩであり問題は無かった。 メーカーの見解で考えられる要因に該当しないため、更新推奨時期を超えており、経年劣化によるものとの推定。 |
事故原因 | 保守不備(自然劣化) |
被害状況 (事業場の概要) |
供給支障電力:126kW、供給支障時間:52分 (受電電圧:6.6kV、電気主任技術者の選任形態別:外部委託) |
再発防止対策 | 過去の類似事故を把握し、早期の取替を行う。 |
参考図 | 単線結線図(PDF形式/37.3KB)、写真(PDF形式/2.67MB) |
北海道産業保安監督部 電力安全課 電話:011-709-2311 (内線 2730〜2732) E-mail bzl-hokkaido-denryokuanzen@meti.go.jp |
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