平成28年1月25日(月)に、鳥取県日南町において、水力発電所導水路からの溢水に伴い土砂崩れが発生し、当該土砂により公衆が被災する事故が発生いたしました。
今般発生した事故原因については、現在詳細調査中ですが、設置者である日南町の報告によると、導水路の水の流れが雪により堰き止められ、それにより溢水した水が導水路を支えていた土壌に浸透し、当該土壌が崩落したものと推測できるとしています。
水力発電所導水路からの漏水対策については、電気事業法発電用水力設備に関する技術基準を定める省令第28条第二号において、「漏水により人家、田畑、道路等に悪影響を及ぼすおそれがないよう施設しなければならない」とされています。また、各発電所における保安規程において、異常時の措置及び非常災害対策として、洪水、大雪、土砂等による堆積等を想定して、あらかじめ具体的な対応体制及び対応手順を定め、事故の未然防止措置や事故の拡大防止措置に加えて、万一災害が発生した場合でも迅速かつ適確な対応に努める必要があります。
このため、類似の事故を防止するため、水力発電所設置者等におかれましては、電気事業法令に基づく技術基準、保安規程等を引き続き遵守し、水力発電所導水路における安全確保の徹底をお願いします。