平成27年度第1四半期（4月～6月）の管内における波及事故について

　平成27年度第1四半期（4月～6月）に発生した管内における自家用電気工作物の破損等により一般電気事業者の電力供給に支障を与えた事故（波及事故）について、電気関係報告規則に基づき3件の報告があり、概要についてとりまとめましたのでお知らせいたします。
　電気工作物を設置する者には、感電、火災及び供給支障等の防止を図るために「電気設備の技術基準」に適合するよう電気工作物を設置し、維持することが求められております。
　電気保安に携わる皆様におかれましては、これら事故に伴う損失・被害を十分に認識し、保安意識・技術の向上や、適切な点検、計画的な設備更新を図るとともに、自主保安体制の充実・強化に努め、電気事故の防止に役立てていただきますようお願いいたします。

No.1
発生年月	平成27年6月
事故発生電気工作物	高圧区分開閉器（定格7.2kV　200A　製造年：2009年）
事故の状況	事故当日の天候は周辺で雷を伴う強い雨が降っていた。電力会社の変電所の地絡方向継電器が動作した波及事故が発生。停電の連絡を受けた外部委託の主任技術者が点検を実施したところ、PAS二次側にアーク痕、内部制御線の焼損を確認。落雷により高圧気中開閉器内部が破損、絶縁破壊を起こし、波及事故に至ったものと推定。
事故原因	自然現象（落雷）
被害状況（事業場の概要）	供給支障電力：30kW、供給支障時間：61分（受電電圧：6.6kV、電気主任技術者の選任形態別：外部委託）
再発防止対策	避雷器内蔵の区分開閉器への交換。

No.2
発生年月	平成27年6月
事故発生電気工作物	高圧区分開閉器（定格7.2kV　200A　製造年：1997年）
事故の状況	事故当日の天候は周辺で雷を伴う強い雨が降っていた。電力会社の変電所の地絡継電器が動作した波及事故が発生。停電の連絡を受けた外部委託の主任技術者が点検を実施したところ、区分開閉器の焼損を確認。落雷により高圧気中開閉器内部の地絡短絡により絶縁破壊を起こし、波及事故に至ったものと推定。
事故原因	自然現象（落雷）
被害状況（事業場の概要）	供給支障電力：1,100kW、供給支障時間：87分（受電電圧：6.6kV、電気主任技術者の選任形態別：外部委託）
再発防止対策	避雷器内蔵の区分開閉器への交換。

No.3
発生年月	平成27年6月
事故発生電気工作物	高圧区分開閉器（定格7.2kV　200A　製造年：1997年）
事故の状況	事故当日の天候は周辺で雷を伴う強い雨が降っていた。電力会社の変電所の地絡継電器が動作した波及事故が発生。停電の連絡を受けた外部委託の主任技術者が点検を実施したところ、区分開閉器下部の膨らみ及び黒煙を確認。落雷により内部破壊・絶縁破壊が起こり、波及事故に至ったものと推定。
事故原因	自然現象（落雷）
被害状況（事業場の概要）	供給支障電力：160kW、供給支障時間：73分（受電電圧：6.6kV、電気主任技術者の選任形態別：外部委託）
再発防止対策	避雷器の設置。