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平成27年度第3四半期(10月〜12月)の管内における波及事故について

平成29年 3月17日
北海道産業保安監督部

 平成27年度第3四半期(10月〜12月)に発生した管内における自家用電気工作物の破損等により一般電気事業者の電力供給に支障を与えた事故(波及事故)について、電気関係報告規則に基づき6件の報告があり、概要についてとりまとめましたのでお知らせいたします。
 電気工作物を設置する者には、感電、火災及び供給支障等の防止を図るために「電気設備の技術基準」に適合するよう電気工作物を設置し、維持することが求められております。
 電気保安に携わる皆様におかれましては、これら事故に伴う損失・被害を十分に認識し、保安意識・技術の向上や、適切な点検、計画的な設備更新を図るとともに、自主保安体制の充実・強化に努め、電気事故の防止に役立てていただきますようお願いいたします。

第1四半期第2四半期第3四半期第4四半期

No.1
発生年月 平成27年10月
事故発生電気工作物 配電線路
事故の状況
  • 電力会社の変電所の地絡継電器が動作し、波及事故が発生。
  • 電力会社から連絡を受けた担当者が点検を行い、暴風により配電線路に枝等が叩きつけられている状況を確認。
  • 暴風により、複数の箇所で枝等が配電線路に触れ、地絡に至ったものと推定。
  • 事故原因 自然現象(風雨)
    被害状況
    (事業場の概要)
    供給支障電力:935kW、供給支障時間:95分
    (受電電圧:6.6kV、電気主任技術者の選任形態別:選任)
    再発防止対策 配電線路への樹木等の接触がないよう予防保全として枝払いを継続する。

    No.2
    発生年月 平成27年10月
    事故発生電気工作物 高圧気中開閉器(定格7.2kV 200A 製造年:2013年)
    事故の状況
  • 事故当日は暴風雨による停電が頻発していた。
  • 電力会社の変電所の地絡継電器が動作し、波及事故が発生。
  • 停電の連絡を受けた外部委託の主任技術者が点検を実施したところ、構内第二柱の倒壊及び構内区分第一柱上高圧気中開閉器の不動作を確認。
  • 暴風雨により構内第二柱が倒壊し、倒壊の影響により高圧架空線・高圧碍子類が破損、地上へ落下し、地絡事故に至ったものと推定。
  • 事故原因 自然現象(風雨)
    被害状況
    (事業場の概要)
    供給支障電力:290kW、供給支障時間:280分
    (受電電圧:6.6kV、電気主任技術者の選任形態別:外部委託)
    再発防止対策 構内柱で経年劣化しているものについては早めに交換する。

    No.3
    発生年月 平成27年10月
    事故発生電気工作物 高圧引込みケーブル(7.2kV 200A DGR(SOG)付 製造年:2006年)
    事故の状況
  • 事故当日は、強風及び雷を伴う強い雨が降っていた。
  • 電力会社の変電所の地絡継電器及び過電流継電器が動作し、波及事故が発生。
  • 停電の連絡を受けた外部委託の主任技術者が確認したところ、構内第一柱上に施設されている高圧区分開閉器の電源側ブッシングが破壊され黒化していることを確認。
  • 開閉器電源側ブッシングへの誘導雷によるものと推定。
  • 事故原因 自然現象(雷)
    被害状況
    (事業場の概要)
    供給支障電力:490kW、供給支障時間:44分
    (受電電圧:6.6kV、電気主任技術者の選任形態別:外部委託)
    再発防止対策
  • 避雷器の設置を検討

  • No.4
    発生年月 平成27年10月
    事故発生電気工作物
  • 高圧気中開閉器(7.2kV 200A 製造年:1992年)
  • 事故の状況
  • 事故当日は、落雷・暴風雨による停電が頻発していた。
  • 電力会社の変電所の地絡継電器が動作し、波及事故が発生。
  • 停電の連絡を受けた外部委託の主任技術者が試験・点検したところ、高圧気中開閉器の連動動作試験・特性試験、絶縁抵抗値が不良であることを確認。
  • 経年劣化及び過去の落雷の影響により、高圧気中開閉器の内部機器・碍子類にひび割れ等損傷が発生し、事故発生当日に地絡事故となり電圧検知部等が焼損したため高圧気中開閉器が不動作となり波及事故に至ったものと推定。
  • 事故原因 保守不備(自然劣化)
    被害状況
    (事業場の概要)
    供給支障電力:270kW、供給支障時間:66分
    (受電電圧:6.6kV、電気主任技術者の選任形態別:外部委託)
    再発防止対策
  • 高圧気中開閉器及び高圧引ケーブルなどを計画的に適切な時期に更新する。
  • 構内区分第一柱上高圧気中開閉器に避雷器内蔵型を設置。

  • No.5
    発生年月 平成27年10月
    事故発生電気工作物 高圧気中開閉器(7.2kV 200A GR(SOG)付 製造年:2012年)
    事故の状況
  • 事故当日は強風を伴う強い雨、雪が断続的に降り続いていた。
  • 電力会社の変電所の地絡継電器及び過電流継電器が動作し、波及事故が発生。
  • 電力会社から連絡を受けた外部委託の主任技術者が点検を行い、構内第一柱上に施設されている高圧区分開閉器(GR付)本体が破裂し、底部分カバー及び内部の充電部カバーが吹き飛んでいるのを確認。
  • 当該開閉器の負荷側V相ブッシング部分で塩害による地絡が発生、GR動作も開閉器開放動作中に開閉器負荷側U相リード接続部が強風により開閉器外箱に触れて地絡短絡を起こし、開閉器底部カバーが吹き飛び、雨のため開閉器の絶縁が下がり、再度地絡短絡事故となり、波及事故に至ったものと推定。
  • 事故原因 自然現象(風雨)
    被害状況
    (事業場の概要)
    供給支障電力:1,100kW、供給支障時間:52分
    (受電電圧:6.6kV、電気主任技術者の選任形態別:外部委託)
    再発防止対策 モールドコーンブッシングタイプの開閉器に変更。

    No.6
    発生年月 平成27年12月
    事故発生電気工作物 高圧気中開閉器(7.2kV 200A 無方向地絡継電器付 製造年:2005年)
    事故の状況
  • 事故当日は雨が降っていた。
  • 電力会社の変電所の地絡継電器が動作し、波及事故が発生。
  • 電力会社から連絡を受けた外部委託の主任技術者が高圧気中開閉器の電源側を絶縁測定し、絶縁不良を確認。また、電源側ブッシングに亀裂を確認。
  • 高圧気中開閉器の電源側ブッシングに発生した亀裂により水分が徐々に内部へ浸入し損傷に至ったものと推定。
  • 事故原因 保守不備(保守不完全)
    被害状況
    (事業場の概要)
    供給支障電力:104kW、供給支障時間:80分
    (受電電圧:6.6kV、電気主任技術者の選任形態別:外部委託)
    再発防止対策
  • 年次点検時に責任分界点の高圧気中開閉器(区分開閉器)の電源側の絶縁抵抗測定を行い、点検の充実を図る。
  • 高圧気中開閉器の交換工事の際、高圧気中開閉器負荷側に新規に避雷器を設置。

  • 北海道産業保安監督部 電力安全課
    電話:011-709-2311
    (内線 2730〜2732)
    E-mail bzl-hokkaido-denryokuanzen@meti.go.jp

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