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平成28年度第3四半期(10月〜12月)の管内における波及事故について

平成29年 3月23日
北海道産業保安監督部

 平成28年度第3四半期(10月〜12月)に発生した管内における自家用電気工作物の破損等により一般電気事業者の電力供給に支障を与えた事故(波及事故)について、電気関係報告規則に基づき6件の報告があり、原因が自然現象ではない4件について概要をとりまとめましたのでお知らせいたします。
 電気工作物を設置する者には、感電、火災及び供給支障等の防止を図るために「電気設備の技術基準」に適合するよう電気工作物を設置し、維持することが求められております。
 電気保安に携わる皆様におかれましては、これら事故に伴う損失・被害を十分に認識し、保安意識・技術の向上や、適切な点検、計画的な設備更新を図るとともに、自主保安体制の充実・強化に努め、電気事故の防止に役立てていただきますようお願いいたします。

第1四半期第2四半期第3四半期第4四半期

No.1
発生年月 平成28年10月
事故発生電気工作物 高圧気中開閉器(定格:7.2kV 200A GR付 製造年:2004年)
事故の状況
  • 事故当日、電力会社の変電所で樹木等接触による停電が発生。
  • 設置者から停電している旨の連絡を受けた電気主任技術者が現場に到着し、目視点検及び絶縁抵抗測定を実施。異常がなかったことから無方向性GRの不必要動作と判断。
  • 区分開閉器を投入した際、開閉器の指針の位置が不自然であったので、確認のため再度区分開閉器を開放したところ、区分開閉器から異音が聞こえ、その後破裂音がして焼損。
  • 電力会社の変電所の地絡継電器が動作し、波及事故が発生。
  • 可動コンタクトの不完全開閉動作による固定コンタクトの小ギャップによりアーク放電(異音)が生じ、内部絶縁破壊に進行し、内部短絡に移行したものと推定。
  • 事故原因 設備不備(保守不完全)
    被害状況
    (事業場の概要)
    供給支障電力:360kW、供給支障時間:97分
    (受電電圧:6.6kV、電気主任技術者の選任形態別:外部委託)
    再発防止対策 老朽化した高圧機器の早期更新を進める。

    No.2
    発生年月 平成28年10月
    事故発生電気工作物 高圧交流ガス負荷開閉器(定格:7.2kV 300A 製造年:1997年)
    事故の状況
  • 事故当日、年次点検のため、高圧交流負荷開閉器(区分開閉器)の地絡継電器テストボタンで開閉器を開放した際、構内第1柱に設置してある開閉器から異音と火花が発生し、停電。
  • 電力会社の変電所の地絡継電器が動作し、波及事故が発生。
  • 当該開閉器は屋外用高圧交流ガス負荷開閉器で、製造から20年が経過しており、経年劣化によりシール部分の気密不良から内部のガス圧が低下して、開閉器内部に大気が入り込み、水分が浸入したことで絶縁抵抗の低下が進行し、内部絶縁破壊、短絡故障に移行したものと推定。
  • 事故原因 保守不備(自然劣化)
    被害状況
    (事業場の概要)
    供給支障電力:910kW、供給支障時間:31分
    (受電電圧:6.6kV、電気主任技術者の選任形態別:外部委託)
    再発防止対策
  • 高圧機器の更新時期を早めに実施する。
  • 高圧負荷開閉器の地絡継電器制御回路を絶縁測定し、開閉器内部の湿気及び劣化の測定を行う。

  • No.3
    発生年月 平成28年11月
    事故発生電気工作物 高圧区分開閉器(定格:7.2kV 200A 製造年:1991年)
    事故の状況
  • 事故当日、雪が降り続いていた。
  • 電力会社の変電所の地絡継電器が動作し、波及事故が発生。
  • 電力会社から連絡を受けた電気主任技術者が現場に到着し、設備を点検したところ、高圧区分開閉器本体の絶縁抵抗値が0MΩであること確認。
  • 内部の碍子の一部が破損していたことから、過去の雷の影響により破損し、その後の老朽化により劣化が進行して地絡事故に至ったものと推定。
  • 事故原因 保守不備(保守不完全)
    被害状況
    (事業場の概要)
    供給支障電力:980kW、供給支障時間:80分
    (受電電圧:6.6kV、電気主任技術者の選任形態別:外部委託)
    再発防止対策 老朽化した高圧機器の早期更新を進める。

    No.4
    発生年月 平成28年12月
    事故発生電気工作物 高圧区分開閉器(定格:7.2kV 200A 製造年:1983年)
    事故の状況
  • 事故当日、雨が降り続いていた。
  • 電力会社の変電所の地絡継電器が動作し、波及事故が発生。
  • 電力会社から連絡を受けた電気主任技術者が現場に到着し、設備を点検したところ、高圧区分開閉器の碍子の破損を確認。
  • 経年使用の影響により一部碍子が破損し、経年劣化が進行して地絡事故に至ったものと推定。
  • 事故原因 保守不備(自然劣化)
    被害状況
    (事業場の概要)
    供給支障電力:320kW、供給支障時間:51分
    (受電電圧:6.6kV、電気主任技術者の選任形態別:選任)
    再発防止対策
  • 復旧した開閉器を方向性地絡保護付開閉器に早期更新。
  • その他老朽化した高圧機器の調査(劣化・絶縁)を進め、評価後に更新を行う。

  • 北海道産業保安監督部 電力安全課
    電話:011-709-2311
    (内線 2730〜2732)
    E-mail bzl-hokkaido-denryokuanzen@meti.go.jp

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