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平成29年度第1四半期(4月〜6月)の管内における発電所主要電気工作物破損事故等について

平成31年1月30日更新
平成29年 9月21日
北海道産業保安監督部

 平成29年度第1四半期(4月〜6月)に発生した管内における発電所主要電気工作物破損事故について、電気関係報告規則(以下、規則という。)に基づき当部に対して6件の報告があり、概要についてお知らせします。
 主要電気工作物は、施設の運転、維持又は保安対策上必要不可欠なものとして規則に定められており、当該電気工作物の破損事故によっては、施設の機能に重大な影響を及ぼすだけではなく、道路や公園等の公共の財産に損害を与え、社会的に影響を及ぼすおそれがあります。
 したがって、発電所に電気工作物を設置する者には、上記のような損害の発生等を抑止するため、「発電用火力設備に関する技術基準」、「発電用水力設備に関する技術基準」又は「発電用風力設備に関する技術基準」に適合するよう維持、管理するとともに、万が一、当該事故が発生したときには、その原因を究明し、再発防止対策を図ることが求められています。
 電気保安に携わる皆様におかれましては、本事例を参考として、事故に伴う損害を十分に認識し、発生し得る社会的な影響を踏まえ、保安意識・技術の向上や、適切な点検・計画的な設備更新を図るとともに、自主保安体制の充実・強化に努め、電気事故の防止に役立てていただきますようお願いいたします。

第1四半期第2四半期第3四半期第4四半期

No.1
件名 【風力】自家用発電所 風力機関 主軸受破損事故
発生年月 平成29年4月
事故発生電気工作物 主軸受
事故の概要
  • 主軸受潤滑油タンクレベル低下の警報発生、現地調査の結果、風車を保安停止。
  • ファイバースコープによる内部点検の結果、樹脂片等の異物を確認、また、主軸受内部でコロが損傷、形成保持器の破損を確認。
  • 事故原因 現在、メーカーにて調査中。
    再発防止対策 詳細原因を明らかにした上で対策を検討予定。

    No.2
    件名 【風力】自家用発電所 発電機破損事故
    発生年月 平成29年6月
    事故発生電気工作物 発電機
    事故の概要
  • 風車制御電源喪失エラー警報を確認。
  • 現地調査の結果、パワーケーブル側に異常はなく、発電機側の絶縁不良を確認。
  • 事故原因 保守不備(自然劣化)
  • 同号機は振動エラーの回数が多いことやシュミレーションでの風の乱れが大きいことから、振動の影響で設計寿命より早く劣化が進んだものであると推定する。
  • 再発防止対策
  • 振動を吸収する発電機ダンパーを更新する。
  • 年1回以上の劣化状況の診断試験を行う。

  • No.3
    件名 【火力】自家用発電所 ボイラー 節炭器用ドレン集合管溶接継手部破孔事故
    発生年月 平成29年6月
    事故発生電気工作物 節炭器用ドレン集合管
    事故の概要
  • ボイラー節炭器用ボイラー灰ホッパの保温板金より水滴を発見。
  • 調査の結果、配管溶接継ぎ手部にピンホールを確認。
  • 事故原因 設備不備(施工不完全)
  • 節炭器用ドレン母管溶接ソケットと節炭器側ドレン配管との工場溶接施工の欠陥が起点となり、破孔・漏水に至った。
  • 再発防止対策
  • 定期自主検査に同様箇所の外観点検・肉厚測定を周期的に実施し、必要に応じて非破壊検査で健全性を確認する。

  • No.4
    件名 【太陽光】自家用発電所 逆変換装置破損事故
    発生年月 平成29年6月
    事故発生電気工作物 逆変換装置
    事故の概要
  • PCS停止メール受信。
  • 調査の結果、逆変換装置がDC開閉器の故障により停止しているのを確認。
  • 事故原因 設備不備(製作不完全)
  • 逆変換装置に設置してある過電圧保護サージアレスタが正常に動作しなかったために、DC開閉器内部のコイルが損傷した。
  • 再発防止対策 過電圧保護サージアレスタには不具合があると判断し、新品に交換した。

    No.5
    件名 【火力】自家用発電所 タービン発電機軸受破損事故
    発生年月 平成29年6月
    事故発生電気工作物 蒸気タービン
    事故の概要
  • ボイラートリップのあおりを受け工場負荷遮断によりタービン発電機が停止。
  • タービン・発電機軸受メタル上半開放点検の結果、軸受ホワイトメタルの溶損を確認。
  • 事故原因 その他(その他)
  • 補助油ポンプの蒸気元弁の操作遅れの可能生がある。
  • ポンプの起動順序の相違が逆止弁の一時的な作動不良の要因として考えられる。
  • ターニングオイルポンプ起動設定圧力の変更が軸受損傷を起こす要因として考えられる
     以上、3つの要因が考えられるが特定まで至っていない。
  • 再発防止対策
  • 補助オイルポンプ(蒸気駆動)の蒸気元弁の常時開へ変更。
  • ターニング起動条件の油圧設定値を元に戻す。
  • 関係する逆支弁の更新。

  • No.6
    件名 【火力】自家用発電所 ボイラー再熱器管破損事故
    発生年月 平成29年6月
    事故発生電気工作物 ボイラー再熱器管
    事故の概要
  • 復水非常用補給水B調節弁の開度に指示が有り、補給水の増加が見られるとの報告。
  • 点検の結果、再熱器管の部分から蒸気噴出音を確認。
  • 事故原因 保守不備(保守不完全)
  • 最初に漏洩した管は、減肉箇所がスートブロー前後進端であることや、蒸気が当たる部分が一様に減肉していることから、スートブロー蒸気によるスチームカットと推定。
  • 再発防止対策
  • スートブロー折り返しの際、蒸気による摩耗が発生することから再熱器下段のL字ベンド管にプロテクターを取付。

  • 北海道産業保安監督部 電力安全課
    電話:011-709-2311
    (内線 2720〜2722)
    ファクシミリ:011-709-1796
    E-mail hokkaido-denryokuanzen@meti.go.jp

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