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平成29年度第4四半期(1月〜3月)の管内における発電所主要電気工作物破損事故について

平成31年1月30日更新
平成30年7月11日
北海道産業保安監督部

 平成29年度第4四半期(1月〜3月)に発生した管内における発電所主要電気工作物破損事故について、電気関係報告規則(以下、規則という。)に基づき当部に対して9件の報告があり、概要についてお知らせします。
 主要電気工作物は、施設の運転、維持又は保安対策上必要不可欠なものとして規則に定められており、当該電気工作物の破損事故によっては、施設の機能に重大な影響を及ぼすだけではなく、道路や公園等の公共の財産に損害を与え、社会的に影響を及ぼすおそれがあります。
 したがって、発電所に電気工作物を設置する者には、上記のような損害の発生等を抑止するため、「発電用火力設備に関する技術基準」、「発電用水力設備に関する技術基準」又は「発電用風力設備に関する技術基準」に適合するよう維持、管理するとともに、万が一、当該事故が発生したときには、その原因を究明し、再発防止対策を図ることが求められています。
 電気保安に携わる皆様におかれましては、本事例を参考として、事故に伴う損害を十分に認識し、発生し得る社会的な影響を踏まえ、保安意識・技術の向上や、適切な点検・計画的な設備更新を図るとともに、自主保安体制の充実・強化に努め、電気事故の防止に役立てていただきますようお願いいたします。

第1四半期第2四半期第3四半期第4四半期

No.1
件名 【太陽電池】自家用発電所 逆変換装置損傷事故
発生年月 平成30年1月
事故発生電気工作物 逆変換装置
事故の概要 ・「高圧受電盤一括警報」「PCS機器間通信異常」発報。
・PCS内部にIGBT及び抵抗器の焼損を確認。
事故原因 自然現象(雷)
 IGBTが大きく破損していることから、IGBTが故障しその影響を受けたコンデンサ用の抵抗器が破損したもの。IGBTの故障した要因は破損状態より外的要因(過電圧サージの印加)の影響によるものと推定。
再発防止対策 ・当該発電所付近に落雷による電力側の停電でPCS停止があるなど雷サージの発生が確認されており、外部からの過電圧印加対策として、サージアブソーバに加えてSPDの設置を検討したものの、取付期間・費用の問題から断念。

No.2
件名 【火力】自家用発電所 ボイラー過熱器管破損事故
発生年月 平成30年2月
事故発生電気工作物 一次過熱器管
事故の概要 ・復水非常用補給水の増加が見られ、一時的にIDFインバータが100%となった。
・ボイラー各所を点検したところ、管左側の一次過熱器管付近から蒸気噴出音を確認。
・タービン解列及びボイラー消火。一次過熱器管について噴破管1本を確認した。
事故原因 保守不備(保守不完全)
・スートブローによるスチームカット
再発防止対策 ・溶接補修部のPT検査を実施し、溶接欠陥のないことを確認した。
・漏洩箇所近傍の肉厚測定を行い、異常のないことを確認した。
・破損したプロテクタを交換したため、今後はスートブローの蒸気が当たる範囲に対してプロテクタ減肉状況を確認する。
・類似箇所の目視・触診点検を行い、異常のないことを確認した。

No.3
件名 【風力】自家用発電所 逆変換装置破損事故
発生年月 平成30年3月
事故発生電気工作物 逆変換装置
事故の概要 ・当該号機風力発電設備で「変圧器過電流」「変圧器地絡過電流」「BTB重故障(タワー)」のアラームが発生。高圧遮断器がトリップし、風車が停止した。
・点検した結果、変圧器及び発電機には異常が認められなかったが、BTB盤コンバータ側IGBTのヒューズ断を発見した。
事故原因 保守不備(自然劣化)
・IGBTユニットの故障原因をメーカーにて調査を実施し原因の特定はできなかった。可能性としては、主回路ヒューズの経年劣化あるいはIGBT素子が経年的に故障したと考えられる。
再発防止対策 ・当該IGBTユニット交換及び定期点検において、IGBTユニット本体の変色、変形確認の項目を追加し、その状態を記録すると共に点検頻度を年2回とし、異常を発見した時は、早期に交換を実施する。

No.4
件名 【太陽光】自家用発電所 逆変換装置破損事故
発生年月 平成30年3月
事故発生電気工作物 逆変換装置
事故の概要 ・No.1PCS「ヒューズ溶断」警報発報。
・復旧作業を実施するが「ヒューズ溶断」警報発報し、No.1PCSが停止した。
・No.1PCSのNo.3インバーターユニットの焼損を確認。
事故原因 調査中
再発防止対策 ・原因判明後、防止対策実施

No.5
件名 【太陽光】自家用発電所 太陽電池モジュール・支持物破損事故
発生年月 平成30年3月
事故発生電気工作物 太陽電池モジュール・支持物
事故の概要 ・起動時の絶縁不良により停止、その後約2週間までに11台のPCSが停止。
・現地確認した結果、太陽電池モジュール378枚の折損・変形、2アレイ分の支持物倒壊を確認した。
事故原因 調査中
再発防止対策 原因判明後、防止対策実施

No.6
件名 【風力】自家用発電所 逆変換装置破損事故
発生年月 平成30年3月
事故発生電気工作物 逆変換装置
事故の概要 当該号機風力発電設備で、「BTB重故障(タワー)」のアラーム発生、リアクトル盤内ブレーカーがトリップし風車が停止した。確認したところ、BTB盤内基板に「コンバーター交流過電流」「ヒューズ断」の故障表示を確認。BTB版愛を点検したところ、コンバーター側IGBTのヒューズ断を発見した。
事故原因 保守不備(自然劣化)
・IGBTユニットの故障原因をメーカーにて調査を実施し原因の特定はできなかった。可能性としては、主回路ヒューズの経年劣化あるいはIGBT素子が経年的に故障したと考えられる。
再発防止対策 ・当該IGBTユニット交換及び定期点検において、IGBTユニット本体の変色、変形確認の項目を追加し、その状態を記録すると共に点検頻度を年2回とし、異常を発見した時は、早期に交換を実施する。

No.7
件名 【火力】自家用発電所 ボイラー全面壁水管破損事故
発生年月 平成30年3月
事故発生電気工作物 ボイラー全面壁水管
事故の概要 ・ボイラーにおいて「燃焼室上部圧力(極高)」の警報発報。非常停止インターロックにてMFT作動。
・前面壁水管に減肉1本、破孔1本を確認した。2本を抜管更新、3本のプロテクターを延長し取り付ける。
事故原因 設備不備(保守不完全)
・プロテクターの防護範囲が適切ではなく、プロテクター上端部より露出している部分の水管が摩耗し破孔に至った。摩耗の原因はスートブロワの暖管時ドレンアタック。
再発防止対策 ・破孔・摩耗部の周囲を肉厚測定して適切な範囲で防護できる長さのプロテクターを取り付けた。

No.8
件名 【太陽光】自家用発電所 太陽電池モジュール・支持物破損事故
発生年月 平成30年3月
事故発生電気工作物 太陽電池モジュール・支持物
事故の概要 ・除雪のために発電所に入ったところ、積雪のため太陽電池モジュール及び支持物の損傷を発見。
事故原因 保守不備(保守不完全)
・積雪が設計条件の範囲内であり、想定積雪で耐えうることを再計算で確認した。
・架台の倒れ方から、除雪で使用した重機など何らかの側圧がかかり、倒壊に繋がったものと推定する。
再発防止対策 ・ブルドーザーによる除雪から、除雪機を使用した吹き飛ばし除雪方法に変更する。
・冬季の巡回回数を月1回以上とし、積雪が激しい時には、臨時巡回する。
・緊急連絡網で確実な情報伝達を行う。
・電気事故があった際には、電気主任技術者の下で事故トラブル対応を行う。

No.9
件名 【太陽光】自家用発電所 逆変換装置損傷事故
発生年月 平成30年3月
事故発生電気工作物 逆変換装置
事故の概要 ・No.2PCS軽故障の警報メールを受信。
・保安担当者が現着し、No.2PCSのNo.3インバーターユニットの焼損を確認。
事故原因 調査中
再発防止対策 原因判明後、防止対策実施

No.10
件名 【火力】自家用発電所 ボイラーの排ガスばいじん濃度超過
発生年月 平成30年3月
事故発生電気工作物 ボイラー
事故の概要 ・定期ばいじん濃度測定で規制値を超過。燃焼条件を変更、蒸発量を下げる操作を実施。
・電気集塵機の清掃後、ばいじん濃度測定を行ったが規制値を超過。
・電気集塵機の運転中、清掃を2回実施。ばいじん濃度測定を行い、規制値内であることを確認。
・ボイラーの燃焼条件を戻し、ばいじん濃度測定を行い、規制値内であることを確認。
事故原因 保守不備(保守不完全)
・電気集塵機の効率が低下したため、規制値を超過したもの。
再発防止対策 ・1月後の定期修理工事にて電気集塵機の追加清掃を実施するとともに、運転管理を強化して規制値を超過しないように管理する。

北海道産業保安監督部 電力安全課
電話:011-709-2311
(内線 2720〜2722)
ファクシミリ:011-709-1796
E-mail hokkaido-denryokuanzen@meti.go.jp

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