![]() |
|
![]() |
令和2年度第1四半期(4月〜6月)に発生した管内における発電所主要電気工作物破損事故等について、電気関係報告規則(以下、規則という。)に基づき当部に対して4件の報告があり、概要についてお知らせします。
主要電気工作物は、施設の運転、維持又は保安対策上必要不可欠なものとして規則に定められており、当該電気工作物の破損事故によっては、施設の機能に重大な影響を及ぼすだけではなく、道路や公園等の公共の財産に損害を与え、社会的に影響を及ぼすおそれがあります。
したがって、発電所に電気工作物を設置する者には、上記のような損害の発生等を抑止するため、「発電用火力設備に関する技術基準」、「発電用水力設備に関する技術基準」又は「発電用風力設備に関する技術基準」に適合するよう維持、管理するとともに、万が一、当該事故が発生したときには、その原因を究明し、再発防止対策を図ることが求められています。
電気保安に携わる皆様におかれましては、本事例を参考として、事故に伴う損害を十分に認識し、発生し得る社会的な影響を踏まえ、保安意識・技術の向上や、適切な点検・計画的な設備更新を図るとともに、自主保安体制の充実・強化に努め、電気事故の防止に役立てていただきますようお願いいたします。
件名 | 【風力】自家用発電所 発電機破損事故 |
発生年月 | 令和2年5月 |
事故発生電気工作物 | 発電機 |
事故の概要 | ・通常運転中、コンバーターエラーにて風車が停止。現地調査の結果コンバーター故障と判断。 ・風車メーカーでコンバーター内部品を交換し、コンバーターエラーは解消したが、試運転確認で風車が発電出来ない事象が発生。 ・発電機の調査を行ったところ、回転子L相の破損を確認したため、発電機破損事故と判断。 |
事故原因 | 調査中 |
再発防止対策 | 検討中 |
件名 | 【太陽電池】自家用発電所 逆変換装置破損事故 |
発生年月 | 令和2年5月 |
事故発生電気工作物 | 逆変換装置 |
事故の概要 | ・通常運転中、遠隔監視システムにてPCS INV瞬時過電流警報を確認。 ・メーカーによりPCSを調査、INVユニットが故障原因と判明しユニット本体を交換し復旧。 |
事故原因 | 調査中 |
再発防止対策 | 検討中 |
件名 | 【風力】自家用発電所 発電機破損事故 |
発生年月 | 令和2年6月 |
事故発生電気工作物 | 発電機 |
事故の概要 | ・通常運転中、発電機地絡過電流、BTB重故障等の警報を確認。 ・発電機固定子のコイルが焼損していることを確認。 |
事故原因 | 保守不備(自然劣化) 長期の出力変動により発電機コイルの絶縁物が熱的ストレスで劣化し、絶縁破壊に至ったものと推定。 |
再発防止対策 | ・焼損部及び周辺への樹脂絶縁ワニス塗布、絶縁シリコン塗布を実施。 ・絶縁紙、導線の材質変更を行い、絶縁性能と耐久性を向上させた。 |
件名 | 【風力】自家用発電所 発電機破損事故 |
発生年月 | 令和2年6月 |
事故発生電気工作物 | 発電機 |
事故の概要 | ・通常運転中、エラーが発生し風車が停止したため、調査を実施。 ・調査の結果、発電機固定子(スレーブ)巻線の対地間絶縁抵抗値が0MΩであることを確認したことから、発電機破損(地絡)事故と断定。 |
事故原因 | 調査中 |
再発防止対策 | 検討中 |
北海道産業保安監督部 電力安全課 電話:011-709-2311 (内線 2720〜2722) E-mail bzl-hokkaido-denryokuanzen@meti.go.jp |
![]() |
|
![]() |
![]() |
![]() |
||||
![]() |
||||
|
|
|||