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令和2年度第3四半期(10月〜12月)の管内における発電所主要電気工作物破損事故等について

令和 3年 3月30日
北海道産業保安監督部

 令和2年度第3四半期(10月〜12月)に発生した管内における発電所主要電気工作物破損事故等について、電気関係報告規則(以下、規則という。)に基づき当部に対して8件の報告があり、概要についてお知らせします。
 主要電気工作物は、施設の運転、維持又は保安対策上必要不可欠なものとして規則に定められており、当該電気工作物の破損事故によっては、施設の機能に重大な影響を及ぼすだけではなく、道路や公園等の公共の財産に損害を与え、社会的に影響を及ぼすおそれがあります。
 したがって、発電所に電気工作物を設置する者には、上記のような損害の発生等を抑止するため、「発電用火力設備に関する技術基準」、「発電用水力設備に関する技術基準」又は「発電用風力設備に関する技術基準」に適合するよう維持、管理するとともに、万が一、当該事故が発生したときには、その原因を究明し、再発防止対策を図ることが求められています。
 電気保安に携わる皆様におかれましては、本事例を参考として、事故に伴う損害を十分に認識し、発生し得る社会的な影響を踏まえ、保安意識・技術の向上や、適切な点検・計画的な設備更新を図るとともに、自主保安体制の充実・強化に努め、電気事故の防止に役立てていただきますようお願いいたします。

第1四半期第2四半期第3四半期第4四半期

No.1
件名 【水力】
発生年月 令和2年10月
事故発生電気工作物 励磁装置
事故の概要 運転中に「二次励磁装置重故障」の警報により停止。調査したところ、セラミックコンデンサに溶損を確認。
事故原因 設備不備(製作不完全)
セラミックコンデンサに異物もしくは空隙があったことから、運転中の充放電により次第に耐圧が失われ短絡にいたった。
再発防止対策 セラミックコンデンサの単体不良であり、残りのセラミックコンデンサが全て正常であることを確認。

No.2
件名 【太陽電池】自家用発電所 逆変換装置破損事故
発生年月 令和2年10月
事故発生電気工作物 逆変換装置
事故の概要 通常運転中、逆変換装置の異常警報発生と復旧の繰り返しを確認。
調査の結果、逆変換装置内部の基板に焼損を確認。
事故原因 自然現象(落雷)
入力回路側からの外来サー ジ流入による過電圧印加によるものと推察。
再発防止対策 雷発生後及び定期的の点検にて放射温度計等の測定器により異常過熱の発生有無を確認する等の点検を強化することで PCS 故障の未然防止を図る。

No.3
件名 【火力】自家用発電所 ボイラー節炭器管破損事故
発生年月 令和2年10月
事故発生電気工作物 ボイラー 節炭器管
事故の概要 巡視点検時ボイラー下部集塵装置より水漏れを発見。
ボイラー停止後、節炭器を確認した結果、節炭器管に1.5mm程度の穴を1か所確認。
事故原因 保守不備(自然劣化)
長年の運転・停止により管内面より孔食が進行し、穴あきに至ったと推測。
再発防止対策 今年度の操業終了後、製造メーカーでの調査(配管内のカメラ調査等)を行い、状況を把握誤最善の対策を講じる。

No.4
件名 【火力】自家用発電所 ボイラー節炭器管破損事故
発生年月 令和2年10月
事故発生電気工作物 ボイラー 節炭器管
事故の概要 ボイラにて灰詰まり傾向あり、ECO下部のホッパーを確認したところ少量の水の排出を確認。
ボイラ停止後、ボイラ内部を確認したところ、ECOのパネルより漏洩を確認。
事故原因 保守不備(自然劣化)
ECOのパネルが、スートブロワ蒸気によって摩耗・穴あきし、漏洩に至った。
再発防止対策 漏洩箇所の止栓を実施。また、漏洩部と類似箇所についても止栓を実施。

No.5
件名 【太陽電池】自家用発電所 逆変換装置破損事故
発生年月 令和2年11月
事故発生電気工作物 逆変換装置
事故の概要 通常運転中、インバータ重故障とヒューズ断の表示を確認。
点検ではPCSNol INV4のヒューズ溶断と平滑コンデンサに膨らみを確認。
事故原因 調査中
再発防止対策 検討中

No.6
件名 【火力】事業用発電所 ボイラー水管破損事故
発生年月 令和2年11月
事故発生電気工作物 ボイラー 水管
事故の概要 運転中、ボイラー缶後下部シールトラフ付近より蒸気漏洩模様を確認。
現場詳細確認を実施(運転状況への影響は無し)。ボイラー缶後下部シールトラフ付近で蒸気漏洩を確認したことから、ユニット停止操作開始。
ボイラー内部点検の結果、ボイラー水冷壁後部管の損傷を確認。
類似箇所点検の結果、水冷壁後部スタブ管に損傷を確認した。また、水冷壁後下部菅寄せサポートリングに溶接部の割れを確認。
事故原因 自然現象(地震)
地震による大きな外力が作用し、サポートリング溶接部に割れが生じ菅寄せが大きく変位した。このため、サポートリング近傍の水冷壁後部スタブ管に過大な応力が加わり、溶接部に初期き裂を発生させた。さらに、サポートリング溶接部の割れにより、固定されていた菅寄せが分断され、スライドするようになった。このため、負荷変化等に伴う温度変化により菅寄せがスライドした際に、水冷壁後部スタブ管に取り付けられているサポート金具がその動きを拘束し、スタブ管溶接部のき裂が進展、損傷に至ったものと推定。
再発防止対策 次回以降の定期点検時は、サポートリング溶接部および水冷壁後部スタブ管溶接部の外観目視点検等を実施することにより、設備の健全性を確保する。

No.7
件名 【風力】自家用発電所 発電機破損事故
発生年月 令和2年11月
事故発生電気工作物 発電機
事故の概要 通常運転中、BTB重故障が発生し風車が停止。
調査の結果、発電機内部に焼損を確認。
事故原因 保守不備(自然劣化)
調査中
再発防止対策 検討中

No.8
件名 【風力】自家用発電所 逆変換装置破損事故
発生年月 令和2年12月
事故発生電気工作物 発電機
事故の概要 通常運転中、タービントリップが発生し風車が停止。
調査の結果、コンバータ盤内にてパワーユニット焼損を確認。
事故原因 調査中
再発防止対策 検討中
北海道産業保安監督部 電力安全課
電話:011-709-2311
(内線 2720〜2722)
ファクシミリ:011-709-1796
E-mail hokkaido-denryokuanzen@meti.go.jp

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