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令和3年度第1四半期(4月〜6月)に発生した管内における発電所主要電気工作物破損事故等について、電気関係報告規則(以下、規則という。)に基づき当部に対して8件の報告があり、概要についてお知らせします。
主要電気工作物は、施設の運転、維持又は保安対策上必要不可欠なものとして規則に定められており、当該電気工作物の破損事故によっては、施設の機能に重大な影響を及ぼすだけではなく、道路や公園等の公共の財産に損害を与え、社会的に影響を及ぼすおそれがあります。
したがって、発電設備を設置する者には、上記のような損害の発生等を抑止するため、「発電用火力設備に関する技術基準」、「発電用水力設備に関する技術基準」、「発電用風力設備に関する技術基準」又は「発電用太陽電池設備に関する技術基準」に適合するよう維持、管理するとともに、万が一、当該事故が発生したときには、その原因を究明し、再発防止対策を図ることが求められています。
電気保安に携わる皆様におかれましては、本事例を参考として、事故に伴う損害を十分に認識し、発生し得る社会的な影響を踏まえ、保安意識・技術の向上や、適切な点検・計画的な設備更新を図るとともに、自主保安体制の充実・強化に努め、電気事故の防止に役立てていただきますようお願いいたします。
第1四半期 | 第2四半期 | 第3四半期 | 第4四半期
件名 | 【火力】自家用発電所 蒸気タービン主蒸気管破孔事故 |
発生年月 | 令和3年4月 |
事故発生電気工作物 | 蒸気タービン 主蒸気管 |
事故の概要 | 蒸気タービン主蒸気管の集合管の保温材から水滴が落ちているのを確認。保温材を取り外し確認したところ、蒸気タービン主蒸気高圧蒸気管レジューサ溶接部から断続的な蒸気漏洩を確認 |
事故原因 | 保守不備(自然劣化) 熱応力により配管の伸縮が繰り返されたことにより、劣化が進んで亀裂が生じたと推測。 |
再発防止対策 | 高圧蒸気配管のレジューサ部の減肉及び亀裂の有無を目視及び非破壊検査にて定期的な点検を行う。 |
件名 | 【太陽電池】自家用発電所 太陽電池(モジュール)破損事故 |
発生年月 | 令和3年4月 |
事故発生電気工作物 | 太陽電池(モジュール及び支持物) |
事故の概要 | 突風により太陽電池モジュールが破損 |
事故原因 | 自然現象(風雨) 悪天候時、数日にわたり過去に例を見ない程の強風があり、 地盤のジャリ含有率が他部分に比較して高い地盤脆弱部のスクリュー杭が、突風に煽られ抜け損壊に至った。 |
再発防止対策 | 地盤補強工事を実施し、強度確保する。 |
件名 | 【風力】自家用発電所 発電機破損事故 |
発生年月 | 令和3年4月 |
事故発生電気工作物 | 発電機 |
事故の概要 | 通常運転中、故障表示が発生し風車が停止した。調査の結果、発電機回転子に焼損を確認。 |
事故原因 | 調査中 |
再発防止対策 | 検討中 |
件名 | 【風力】自家用発電所 発電機破損事故 |
発生年月 | 令和3年6月 |
事故発生電気工作物 | 発電機 |
事故の概要 | 通常運転中、故障表示が発生し風車が停止した。調査の結果、発電機回転子に焼損を確認。 |
事故原因 | 調査中 |
再発防止対策 | 検討中 |
件名 | 【太陽電池】自家用発電所 逆変換装置破損事故 |
発生年月 | 令和3年6月 |
事故発生電気工作物 | 逆変換装置 |
事故の概要 | 遠隔監視システムにてPCS電圧センサ異常を確認。調査の結果、PCS交流側ヒューズの溶断を確認。 |
事故原因 | 調査中 |
再発防止対策 | 検討中 |
件名 | 【太陽電池】自家用発電所 逆変換装置破損事故 |
発生年月 | 令和3年6月 |
事故発生電気工作物 | 逆変換装置 |
事故の概要 | PCSの故障が発生し、 点検を行ったところPCS内の電解コンデンサからの液漏れを確認した。 |
事故原因 | 調査中 |
再発防止対策 | 検討中 |
件名 | 【水力】電気事業用発電所 発電機スラスト軸受損傷 |
発生年月 | 令和3年6月 |
事故発生電気工作物 | 発電機スラスト軸受 |
事故の概要 | スラスト軸受温度上昇を検出し、発電機自動停止した。 |
事故原因 | 調査中 |
再発防止対策 | 検討中 |
件名 | 【火力】自家用発電所 ボイラー水管破孔事故 |
発生年月 | 令和3年6月 |
事故発生電気工作物 | ボイラー 水管 |
事故の概要 | ボイラーの給水量と蒸発量の偏差に変化を確認。 現場点検を実施し燃焼室南西側にて漏洩音を確認。 給水量と蒸発量の偏差が急変したため、非常停止ボタン操作にてボイラーを停止。 |
事故原因 | 設備不備(施工不完全) 過去に施工した管継手溶接部に溶け込み不良(開先隙間不足)を確認。流動砂により溶接部余盛が摩耗し、欠陥部位が露出したことで漏洩。噴出水が周囲の管を摩耗、減肉させ、周辺水管の破孔に至った。 |
再発防止対策 | 検討中 |
北海道産業保安監督部 電力安全課 電話:011-709-2311 (内線 2720〜2722) E-mail bzl-hokkaido-denryokuanzen@meti.go.jp |
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