令和4年9月15日、北海道産業保安監督部(以下「当部」という。)は、管内鉱山において令和4年6月に発生した重大な災害に関し、鉱業権者に対し、注意するとともに、類似災害の防止に万全を期すよう求めました。
- 1.令和4年6月29日、大雨によりオーバーフローした排水溝において、鉱山労働者が解消作業を行おうとした際、何らかの原因で排水溝に落ち、暗渠管にのみ込まれ死亡する災害が発生しました。
- 2.当部が検査した結果、鉱山保安法違反は認められなかったものの、次の事項について、現況調査によるリスク想定が不十分で、有効な保安措置が講じられていなかったことが認められました。
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(1)オーバーフローした排水溝に対する対応等が定められていなかった。
(2)大雨等、水に対する安全教育及び周知が不十分であった。
(3)排水溝に有効な保安措置がされていなかった。
- 3.このため、当部は、鉱業権者に対し、本災害の発生について注意するとともに、再発防止に万全を期すよう求めました。