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感電死傷事故に関する注意喚起(更新)

<更新日>令和6年 7月11日
令和6年 7月 2日
北海道産業保安監督部

 日頃から電気設備の保安確保にご尽力をいただきありがとうございます。
 経済産業省及び独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)ウェブサイトにおいて、感電死傷事故に関する注意喚起がありました。
 北海道内においても、令和6年に3件の感電負傷事故が発生しております。
 電気保安に携わる皆様におかれましては、感電や電気事故が増加傾向にある夏期を迎えるにあたり、改めて電気事故の防止に努めていただきますようお願いいたします。
 (「令和6年に北海道内で発生した感電負傷事故」を更新しました。)

 詳細は、以下の経済産業省ウェブサイト等をご覧ください。

令和6年に北海道内で発生した感電負傷事故

No.1
発生年月 令和6年3月
事故発生
電気工作物
需要設備の低圧(200V)機器
事故の状況  責任者は作業者に差込プラグが正常な状態の機器を必要な箇所に設置し、動作確認するよう指示をし、単独で作業を行っていた作業者は、コンセントにプラグを差し込む際に端子部に触れて感電した。責任者が発見した際は、差込プラグのカバーが外れ、端子が剥き出しの状態であった。
 なお、作業者は入社1ヶ月未満で経験が浅く、不慣れな作業を行っていた。
事故原因 【感電(作業者)ー作業準備不良】
 作業前に責任者が当該機器の差込プラグが通常の状態でカバーが正常についていたことを確認していたが、作業者が何らかの原因で差込プラグ側のカバーをしないまま、端子部が剥き出しの状態で、コンセントにプラグを差し込む際に感電した。
被害の状況 右手に電撃傷
被災者:設置者の従業員1名
再発防止対策
  • 作業者は、使用前に使用機器の点検・修繕を実施し、責任者が機器の最終点検を行う。
  • 作業者は責任者から指示された手順を順守し、不測の事態が発生した場合は自己判断せずに 責任者の指示を仰ぐ。
  • 電気主任技術者は、設置者の従業員に対して、故障した器具を使用してはならない等の電気に関する保安教育を行う。

No.2
発生年月 令和6年5月
事故発生
電気工作物
計器用変成器(VT)
事故の状況  月次点検作業において、キュービクル前面のアクリル板を取り外し、動力変圧器二次側リードで負荷電流測定時に頭部をVTに接触させ感電した。
事故原因 【感電(作業者)ー被害者の過失】
  • 安全帽(ヘルメット)及び高圧ゴム手袋等の保護具未着用
  • 活線近接状態での負荷電流測定
  • 作業を単独で実施
被害の状況 頭部・左内もも・左手肘内側に電撃傷、急性硬膜下血腫、外傷性くも膜下出血、脳挫傷
被災者:電気主任技術者
再発防止対策
  • 活線近接作業は保護具着用を徹底し、感電の危険がある場合は停電作業で実施。
  • 測定業務における過負荷判定は指示計器と変圧器の温度測定により実施。
  • 活線近接作業は2名以上で作業を実施。

No.3
発生年月 令和6年6月
事故発生
電気工作物
インバーター盤
事故の状況  作業者は、機械室のインバーター盤の警報に気づいた後、機械室に向かい、その後、別の作業者が機械室に向かったところ、同盤内に作業者が倒れているのを発見。
事故原因 【感電(作業者)ー被害者の過失】
 作業者は、機械室の警報を確認した後、電気保安管理業務の委託先に連絡せず、1人で機械室に向かい、インバーター盤の中を確認するために、盤のカバーを外して、身を乗り出したところ、頭部が充電部に接触し、感電した。
被害の状況 左耳、左頬、左頸部に電撃傷
被災者:設置者の従業員1名
再発防止対策
  • 高電圧が充電している扉やカバーを開ける場合や、工事・改修等を行う場合には、必ず電気保安管理業務の委託先に連絡し指示を受ける。作業内容によっては停電を依頼し、安全を確保してから作業を実施する。
  • 機械室に入室する場合は、上長に連絡して了解を得たあと、必ず2名以上で入室して作業を実施する。等

お問合せ先

北海道産業保安監督部 電力安全課
電話:011-709-2311(内線 2720~2722)
メール:bzl-hokkaido-denryokuanzen★meti.go.jp
※ [★]を[@]に置き換えてください。