令和 4年 3月15日
北海道産業保安監督部
北海道産業保安監督部
令和3年度第3四半期(10月~12月)に発生した管内における発電所主要電気工作物破損事故等について、電気関係報告規則(以下、規則という。)に基づき当部に対して10件の報告があり、概要についてお知らせします。
主要電気工作物は、施設の運転、維持又は保安対策上必要不可欠なものとして規則に定められており、当該電気工作物の破損事故によっては、施設の機能に重大な影響を及ぼすだけではなく、道路や公園等の公共の財産に損害を与え、社会的に影響を及ぼすおそれがあります。
したがって、発電設備を設置する者には、上記のような損害の発生等を抑止するため、「発電用火力設備に関する技術基準」、「発電用水力設備に関する技術基準」、「発電用風力設備に関する技術基準」又は「発電用太陽電池設備に関する技術基準」に適合するよう維持、管理するとともに、万が一、当該事故が発生したときには、その原因を究明し、再発防止対策を図ることが求められています。
電気保安に携わる皆様におかれましては、本事例を参考として、事故に伴う損害を十分に認識し、発生し得る社会的な影響を踏まえ、保安意識・技術の向上や、適切な点検・計画的な設備更新を図るとともに、自主保安体制の充実・強化に努め、電気事故の防止に役立てていただきますようお願いいたします。
主要電気工作物は、施設の運転、維持又は保安対策上必要不可欠なものとして規則に定められており、当該電気工作物の破損事故によっては、施設の機能に重大な影響を及ぼすだけではなく、道路や公園等の公共の財産に損害を与え、社会的に影響を及ぼすおそれがあります。
したがって、発電設備を設置する者には、上記のような損害の発生等を抑止するため、「発電用火力設備に関する技術基準」、「発電用水力設備に関する技術基準」、「発電用風力設備に関する技術基準」又は「発電用太陽電池設備に関する技術基準」に適合するよう維持、管理するとともに、万が一、当該事故が発生したときには、その原因を究明し、再発防止対策を図ることが求められています。
電気保安に携わる皆様におかれましては、本事例を参考として、事故に伴う損害を十分に認識し、発生し得る社会的な影響を踏まえ、保安意識・技術の向上や、適切な点検・計画的な設備更新を図るとともに、自主保安体制の充実・強化に努め、電気事故の防止に役立てていただきますようお願いいたします。
件名 | 【太陽電池】自家用発電所 逆変換装置破損事故 |
発生年月 | 令和3年10月 |
事故発生電気工作物 | 逆変換装置 |
事故の概要 | PCSの故障が発生。調査の結果、PCS内インバーターユニットの破損を確認。 |
事故原因 | 調査中 |
再発防止対策 | 検討中 |
件名 | 【太陽電池】自家用発電所 逆変換装置破損事故 |
発生年月 | 令和3年10月 |
事故発生電気工作物 | 逆変換装置 |
事故の概要 | PCSの故障が発生。調査の結果、PCS内インバーターユニットの破損を確認。 |
事故原因 | 調査中 |
再発防止対策 | 検討中 |
件名 | 【火力】自家用発電所 節炭器管破損事故 |
発生年月 | 令和3年10月 |
事故発生電気工作物 | ボイラー 節炭器管 |
事故の概要 | 巡視点検時ボイラー下部集塵装置ダクトより水が流れているのを発見。 ボイラー停止後、節炭器管の曲がり管と直管の繋ぎ目の1箇所から破孔・漏洩しているのを確認。 |
事故原因 | 保守不備(自然劣化) 長年の運転・停止による管内面からの孔食が進行し、穴あきに至ったと推定。 |
再発防止対策 | 今年度の操業終了後、節炭器管と空気予熱器管の更新を予定。 |
件名 | 【太陽電池】自家用発電所 逆変換装置破損事故 |
発生年月 | 令和3年10月 |
事故発生電気工作物 | 逆変換装置 |
事故の概要 | PCSの故障が発生。調査の結果、PCS内インバーター部分の焼損を確認。 |
事故原因 | 保守不備(保守不完全) PCSインバータモジュール内のIGBTが短絡により破裂。 |
再発防止対策 | PCSの定期的な点検を実施し、事故防止に務める。また、次年度に製造者によるPCSの精密点検を実施する。 |
件名 | 【太陽電池】自家用発電所 供給支障事故 |
発生年月 | 令和3年10月 |
事故発生電気工作物 | 変圧器、太陽電池モジュール等 |
事故の概要 | 落雷の影響でPASの保護装置が動作、VCBトリップを確認し現場の状況を確認。特に異常ないと判断し、電力会社へ連絡せずPAS投入操作を実施したため、変圧器、太陽電池モジュール等が破損。また、約10分間の供給支障事故となった。 |
事故原因 | 故意・過失(作業者の過失) 落雷後復旧作業時の作業者の過失による供給支障事故。 |
再発防止対策 | 異常発生時のルールの再確認及び復旧ルールの見直し。 |
件名 | 【太陽電池】自家用発電所 逆変換装置破損事故 |
発生年月 | 令和3年11月 |
事故発生電気工作物 | 逆変換装置 |
事故の概要 | PCSの故障が発生。調査の結果、PCS内インバーター部分の焼損を確認。 |
事故原因 | 調査中 |
再発防止対策 | 検討中 |
件名 | 【風力】小出力発電設備 風車尾翼破損事故 |
発生年月 | 令和3年11月 |
事故発生電気工作物 | 風車尾翼 |
事故の概要 | 風車の尾翼が落下しているのを発見。調査の結果、尾翼はナセルとの接続部から破損しており、鳥が当たったと思われるへこみを確認。 |
事故原因 | 他物接触(鳥獣接触) |
再発防止対策 | 部品交換 |
件名 | 【太陽電池】自家用発電所 供給支障事故 |
発生年月 | 令和3年11月 |
事故発生電気工作物 | 高圧開閉器 |
事故の概要 | 新設発電所で受電開始のため、自家用の区分開閉器、電力会社の分岐開閉器を投入して、区分開閉器のSOG動作確認をテストボタンで試みたが動作せず、制御電源は無電圧であった。その直後、系統配電線にて約10分間の供給支障事故となった。 |
事故原因 | 故意・過失(作業者の過失) 試験機材(コード)が断線していたため、耐圧試験において高圧開閉器の内部VTが焼損。 |
再発防止対策 | 設置者は、竣工試験、点検時に連絡責任者が立ち会い、試験機材の点検チェックリストを確認する。また、試験実施社は、使用試験機材類の点検チェックリストを作成し、事前に試験機材の確認を行う。併せて、社員教育を行い、再発防止に努める。 |
件名 | 【風力】自家用発電所 周波数変換機器破損事故 |
発生年月 | 令和3年12月 |
事故発生電気工作物 | 周波数変換機器 |
事故の概要 | 周波数変換機器の警報が発生。調査の結果、周波数変換機器の半導体素子の破損及びヒューズの溶断を確認。 |
事故原因 | 調査中 |
再発防止対策 | 検討中 |
件名 | 【火力】自家用発電所 節炭器管破損事故 |
発生年月 | 令和3年12月 |
事故発生電気工作物 | ボイラー 節炭器管 |
事故の概要 | ドラム水位低下警報、給水流量増大、炉内圧上昇のためボイラー内部での漏洩と判断しボイラーを停止。 また、節炭器外部ケーシングより外側へ蒸気漏洩を確認。 確認の結果、節炭器管の欠損及びケーシングエキスパンションの破損を確認。 |
事故原因 | 保守不備(保守不完全) 事故に至った節炭器管付近のケーシングエキスパンションに穴が開いていたことから、外部からの冷空気吸い込みにより節炭器管に局部的な外面の低温腐食が発生し、減肉が進行したことにより圧力に耐えられなくなった節炭器管が破損してから、漏洩蒸気により欠損したと推定。 エキスパンションの穴あきは、付着したダストの凝縮により局部的な腐食が発生したと推定。 |
再発防止対策 | 今年度の操業終了後、節炭器管と空気予熱器管の更新を予定。 |
お問合せ先
北海道産業保安監督部 電力安全課
電話:011-709-2311(内線 2720~2722)
メール:bzl-hokkaido-denryokuanzen★meti.go.jp
※ [★]を[@]に置き換えてください。
電話:011-709-2311(内線 2720~2722)
メール:bzl-hokkaido-denryokuanzen★meti.go.jp
※ [★]を[@]に置き換えてください。